Excel VBA開発のメリット
Excel VBA を利用しての業務アプリケーション(システム)の開発には 次のようなメリットがあります。
メリット1
システムの運用は、一般的に次のような図に表現されます。
システム開発においては、”入力”、”処理”、”出力”のパート別にそれぞれ設計とコーディングが必要で、運用までには相当の時間と労力が掛かります。
しかし、Excelを使うことにより、入力(Input)の設計・開発と、出力(Output)の設計・開発が、容易になります。
特に出力部分は、Excelの機能をフル活用することで、きれいな帳票が簡単に作成できます。手処理で使用していた帳票も活用できることから移行もスムーズに行えます。
メリット2
Excel表をデータベースとして使用した場合、Excel仕様上は100万件のデータを扱えることとなってはいますが、実際には処理スピードが余りに遅く、アプリ開発としてはおすすめできません。
そこで、VBAとデータベース専用アプリ(Access、SQLite3 等)を”連携”して使用することで、状況は劇的に改善します。数100万件以上のデータに対して「書き込み」「修正」等の処理が瞬時に行えるようになります。1秒間に100件以上の処理が可能です。
このことにより、小規模な企業様における業務処理としては、最適な開発環境であるといえます。
メリット3
Excel VBAの歴史は古く、最近は大きな仕様変更もなく枯れたシステムとなっています。言い換えれば、非常に安定した開発環境です。また、ネット上にはExcel VBAに関する情報が多く、スムーズにシステム開発ができます。
かつて、ExcelのVBAは遅くてアプリとしては使えないと感じていた時代がありましたが、現在ではパソコンの処理性能が非常に向上したことにより、スピードの遅さを感じさせないシステム開発ができるようになりました。
さらに、VBA関数、シート関数を上手に使うことにより、少ないコーディングでストレスを感じさせない快適な業務システムの構築が可能です。
以上のことから、「Excel VBA + データベース」の開発環境は、比較的短期間に実用的な”使える”システムを構築でき、コストパフォーマンスの良い、小規模事業者向けのビジネスにおすすめの開発環境です。